メタは、宇宙時代の「ユニバーサル言語翻訳機」を開発しています| ENBLE

メタは「ユニバーサル言語翻訳機」の開発をしています

最近、人工知能(AI)を搭載したツールを考えると、ChatGPTやBing Chatが思い浮かぶのは自然なことです。しかし、FacebookのオーナーであるMetaは、SeamlessM4TというAIパワーのある「ユニバーサル言語翻訳機」を使ってそれを変えたいと考えています。SeamlessM4Tは、世界中の任意の言語を選んだ出力に瞬時に変換することができます。

MetaはSeamlessM4Tを「最初のオールインワンの多言語・多モーダルAI翻訳・転写モデル」と説明しています。言い換えれば、さまざまな方法で言語を変換できるということです。例えば、音声をテキストに変換することができます。

SOPA Images / Getty Images

Metaによれば、このツールの音声認識機能と翻訳機能は次のような方法で機能します:

・約100の言語に対する音声認識・約100の入力言語と出力言語に対する音声からテキストへの翻訳・約100の入力言語と36の出力言語(英語を含む)に対する音声から音声への翻訳・約100の言語に対するテキストからテキストへの翻訳・約100の入力言語と35の出力言語(英語を含む)に対するテキストから音声への翻訳

Metaはこれによって「異なる言語間でスピーチとテキストによる簡単なコミュニケーションが可能になる」と述べています。

Facebookで近日公開予定?

Meta

SeamlessM4Tは研究用ライセンスで公開され、Metaはこれによって「研究者や開発者がこの成果を基にさらなる開発を行えるようにする」と述べています。また、SeamlessM4Tの訓練に使用されたデータセットのメタデータであるSeamlessAlignも公開されています。Metaによれば、これには「27万時間の音声とテキストの整合性が収集されています」とのことです。

ただし、Metaはこの27万時間の「収集された音声」がどこから入手されたのか明確にしていません。MetaのAIチャットボットに関する作業のプライバシーへの影響について懸念が表明されており、他のAIツールでも保護された作品を盗んだことが発覚しています。MetaがSeamlessM4Tの訓練時に同様のことをしていないかという心配があるでしょう。

すでにGoogle Translateのようなテキストからテキストへの変換や音声からテキストへの変換など、他の翻訳ツールが存在していますが、Metaは自社の取り組みが優れていると主張しています。MetaはSeamlessM4Tが「エラーと遅延を減らし、翻訳プロセスの効率と品質を向上させる」と述べています。

Metaは新しいツールがFacebookやInstagramなどのアプリに統合されるかどうかは明言していませんが、会社は将来的に「この基本モデルが新しいコミュニケーション機能を可能にする方法を探求する」と明かしています。具体的な内容については見てみる必要があります。