「アップル、イギリスのチップデザイナーArmの初めての公開株式に投資する」

Apple to invest in Arm's first public stock offering in the UK.

ソフトバンクグループが所有するArmの株式をナスダックでの初めての公開株式公開(IPO)で上場する際に、Appleはイギリスのチップデザイン会社Armに投資する計画です。ニッケイアジアによると報じられています。

その時点でのチップデザイナーの時価総額は600億ドルを超えると予想され、これにより今年の最大のIPOとなるでしょう。

ソフトバンクは今月末に米国証券取引委員会に上場申請を正式に行います。その後、ナスダックからの承認を得る必要があります。Apple、Samsung Electronics、Nvidia、Intelなどの世界的なチップメーカーは、Armが市場に上場されるとすぐに投資する予定です。

Armは、大手チップメーカーを中長期株主として迎え入れる予定であり、数パーセントの持分を売却します。チップメーカーはArmの経営に影響力を持つことを期待して、Armの株式を保有することになります。

本社を日本に置くソフトバンクは、ArmをNvidiaに売却する計画が規制当局の審査対象となったため、IPOの準備を進めてきました。カリフォルニアに拠点を置くNvidiaは2022年1月にFTCによって取引が阻止されることが明らかになり、購入計画を断念しました。

Armは1990年の創立以来、半導体の「設計図」とされる集積回路設計データを開発してきました。ArmはAppleを含む500以上の企業にチップデザインのライセンスを提供しており、そのアーキテクチャは世界のスマートフォンの95%で使用されています。

Armのハードウェアは、iPhone 14のA15やMacBook ProのM2など、Appleのカスタムシリコンプロセッサの基盤となっており、AppleはArmの命令セットをライセンスしています。